3回がたいせつ

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    グリム童話の完訳版を読み始めました。

    グリム童話は、もともと初版から版を重ねるにつれてそのお話の内容を変えており、世界中でもっとも読まれているのが最後の第7版です。

    主に残虐な内容が変えられており、比較と共に何故変えられたかの研究が本国ドイツだけでなく、各国でなされているようです。
    (第7版も十分残虐な内容が残っています)

    日本での研究の第一人者が、昔ばなし研究の小澤俊夫さん(小澤むかしばなし研究所)。私は、小澤俊夫さんの著作「昔話が語る子どもの姿」(古今社刊)を読んでから、グリム童話や日本の昔話が子どもに何をもたらしてくれるのか、そこにとても興味がわきました。

    「昔話が語る子どもの姿」では、グリム童話のお話がある時期から完全に残虐性を含んだお話の内容を変えられ、メディアを通じて有名になっていった、ということに触れられています。(深くは・・・特に申しませんが・・・)

    日本の昔話もそうですが、絵本や児童書になった段階でもともとのお話を簡略化したり、内容を変えたりして出版されている昔話はたくさんあります。

    しかし、その内容を変えてしまうことは、物語が伝えたい子どもへのメッセージをそぎ落としてしまうことに他ならない、と小澤さんは前述の本で語っています。

    たとえば、昔話ではグリム童話も日本の民話でも、3回同じことを繰り返す場面が数多くありますが、これはとても大事なことなんだそうです。

    子どもは同じ言葉を繰り返し聞くと安心します。もう知っていることとまたであうことが好きだからです。子どもの成長は決して一直線ではなく、曲線を描きながら先に進むものだから、3回の繰り返しが子どもの気持ちを安心させるのですね。

    他にも何故3回なのか?は「人間に一番合うリズムだから」「クレッシェンドの働きをしているから」「昔話は音楽と同じで、写実的文芸ではなく抽象的文芸だから」と色々解説されています。

    絵本講師という仕事柄もありますが、娘たちの母親の立場からみても、グリム童話の完訳版は知っておきたくなりました。眠る前に1話ずつ、こつこつ読むのが密かな楽しみです。
    (残虐とはいっても抽象的なので、悪い夢は見ませんよー)


    ちなみに、小澤さんはFM FUKUOKAにて「小澤俊夫 昔話へのご招待」という番組で色々な昔話の解説をしていらっしゃいます。過去の放送がアーカイブ化され、インターネットでも聴くことができます。こちらのお話もとても面白いので、興味のある方は是非聴いてみてください。(画像をクリックするとリンク先に移動します)



    2009年8月7日放送では、「大人は一度はグリム童話の完訳版を読むべき」とおっしゃっていました。




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